NPOのファンドレイジングは寄付集めだけ?資金調達のアレコレ

みなさん、「ファンドレイジング」って聞いたことがありますか?
セミナーのチラシで見かけた、なんとなく分かるけどうまく説明できない、という方も多いと思います。

「ファンドレイジング」を直訳すると、「資金調達」です


NPOにとっての資金調達=寄付集め、というイメージを抱くかもしれませんが、NPOの財源には、「会費」「助成金」「事業収益」「融資」等があり、ファンドレイジングとはこの多様な財源をバランスよく組み合わせて、安定した資金調達を行なうという意味が含まれています。

そのために、具体的に何をすればよいのでしょうか


寄付であればまず、なぜ・何のために寄付を集めるのか、それをどのように伝え、自分たちの想いに共感してもらうか、が非常に重要です。また、集めた後には寄付者へのお礼や、寄付金を「こんなことに使いました!」という報告も、想いに共感してくれた寄付者とのコミュニケーションをとるという大事なことです。

インターネット上で広く寄付集めができる仕組み「クラウドファンディング」

最近では、インターネット上で広く寄付集めができる仕組み「クラウドファンディング」も浸透してきています。

【参考:過去のコラム】
2014/4  『こんなときどうするの?寄付編』
2018/11 『寄付と返礼品の注意点』
2019/7  『ネット上で資金調達できる!クラウドファンディング』


応援してよかったと思ってもらえる仕組みをつくる

会費についても、考え方は寄付と同じですね。団体を応援したい!と感じてもらえ、ファンになってもらえる見せ方や伝え方、そのために団体のミッションやビジョンをいつも明確にし、応援してよかったと思ってもらえる仕組みをつくること、これもファンドレイジングです。

助成金は、資金の出し手側の問題意識と、提案側の内容が合っているかが重要

助成金は、種類により制度に違いはありますが、団体が提案する新規事業に充てられるものが多くあります。資金の出し手側の問題意識と、提案側の内容が合っているかどうか、その上で審査員の共感が得られるものであるか、が重要なポイントとなってきます。
【参考:過去のコラム】
2017/11 『助成金獲得のイロハ』

融資も広い意味でとらえれば、ファンドレイジング

融資については、日常の運転資金を借り入れることが可能です。法人所有の車や作業所の機械が急に壊れてしまった!などなど、想定外の出費を補填することができます。万が一の時、いつでも融資相談ができるように、日ごろの事務処理や会計帳簿はしっかり管理しておきましょう。広い意味でとらえれば、これもファンドレイジングと言えるかもしれませんね。
【参考:過去のコラム】
2018/9 『NPO法人が融資を受けるコツ』

ぜひ、自団体の「ファンドレイジング」について考えてみましょう。

<団体の運営に困った時は!>
■困った時の相談窓口「新潟県NPO・地域づくり支援センター」
https://www.nan-web.org/npo-consultation/
■困りごとの猫の手「にいがたNPO事務支援センター」
https://npo-jimu.nan-web.org

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