「こんな時、どうするの?~協働編」★ 「企業と協働したい」について★

 今回は、「企業と協働したい」というテーマをご紹介します。

 企業と市民団体の協働を語る時、どうしても出て来る心配が「価値観のギャップ」です。理念の達成を究極の目的とする市民団体に対し、企業の至上命題は利益を上げること、です。当然、普段のものの考え方も行動パターンも違うのが普通です。
 たとえ根本的な組織の価値観が違ったとしても、お互いその違いを理解し、一緒に取り組む事業において共通の目的を見出すことができれば、このギャップは十分乗り越えることができます。市民団体に比べると、企業の行動原理は意外とシンプルで、具体的な目的に対してはとても積極的なのです。

 企業との距離を縮める一番の近道は、こちら側で企業のメリットを用意してあげることです。企業が市民団体と協働で何かに取り組む際、考えられるメリットとしては以下のものが挙げられます。

■社会的な評価を高めることができる
積極的に社会貢献を進める企業として、自社のブランドや商品のイメージを上げると共に、社員の業務に対する誇りを高めることができる。

■意識の高い顧客の声を聞ける
市民団体の周囲には意識の高い人やある特徴を持った人がいるため、そうした人々から商品やサービスに関する意見を聞くことができる。

■社員の人格形成に効果的
日々の業務に追われる社員に、志のある社会的な活動に触れる機会を与えることにより、社員の視野を広げ、人間的な成長が期待できる。

 企業が市民団体に提供できるのは、寄付金や社員のボランティア活動だけではありません。その企業が元々持っている資源(商品やサービス、店舗、工場、顧客、専門技術)の特徴を活かし、本業の延長線上で特色のある連携の仕方を一緒に考えましょう。きっとユニークな協働の形が見つかるはずです!


(にいがたNPO情報ネットhttp://www.nponiigata.jp

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