「こんな時、どうするの?~人材編」★「仲間を増やしたい」について★

 今回は、人材編として、仲間を増やすことについてふれたいと思います。

 仲間を増やすということは、共感を持って活動に参加してくれる人を増やす、ということです。共感を広げるための第1歩は、ずばり組織の理念を固めること。「理念」とはその組織が理想とする社会像であったり、究極の目的であったりしますから、仲間集めにおいては最大の広告塔のようなものです。明快でわかりやすいものであるとよいですし、いつでも共有できるように色んなところ(例:ホームページ/パンフ/会議・会合の資料など)に書いておくことが望ましいです。
 つまり、仲間を増やすためには、初めに確固たる理念をもつ必要があるということです。

 次にはっきりとさせておきたいこととして、「だれのための活動か?」というものがあります。もちろんこれは、団体の理念や活動の理念を確認すればわかることではありますが、ここでおすすめしていることは、一歩踏み込んでより具体的にイメージすることです。
 たとえば、その人たちはどこに住む人たちか? どのような特徴をもっているか? 何人くらいいるか? 何を望んでいるのか? 十年後、その人たちがどんな状態になっていることをめざすのか?
 ・・・このように、活動の対象をより具体化させておくことで、その部分に関心を持つ人の共感を得やすくなりますし、実際の活動も理念からブレることなく展開されやすくなるでしょう。
 そう、「だれのために」活動を行うのか、はっきりさせることはとても重要です。

 仲間を増やすために最も力強い方法は「芋づる式」です。国際協力の活動を行う日本のある団体では、会員からその知人や友人に「お誘い状」を送る作戦を徹底的に行ったところ、7年間で会員数を約5倍に増やしたそうです。「自分がよく知っている人」という信頼関係に共感が重なれば、より強固なネットワークができることになります。ぜひ工夫して、それぞれの芋づる作戦を考えてみてください。


(にいがたNPO情報ネットhttp://www.nponiigata.jp

コメント

人気の投稿