「こんな時、どうするの?~企画・計画編」★「計画づくりの流れ」について★

 今回は、企画・計画編として、計画書にどのように想いをこめればよいか、計画づくりの流れについて説明をしたいと思います。

 「計画を作る」というと、いかにもハードルが高く、大変な作業を想像される方もいらっしゃると思いますが、計画書というのは、言ってみれば「こんなまちにしたい」とか「こんな社会にしたい」という想いを順序立てて記した「想いの設計図」のようなものです。図面がなければ建物がきちんと建てられないように、計画がなければ活動はスムーズに進みません。基本的には、想いとその実現のために必要なものを書き出し、整理して、完成イメージをつくる…これが計画づくりのプロセスです。

 計画づくりを進めるための手法には様々なものがありますが、新潟には、まちづくりの現場で培われたノウハウから生み出され、県内外の多くの地域で活用されている「未来デザイン」という優れた手法があります。

 未来デザインの進め方は、まず「理念設定」に始まり、その後「現状把握」、「未来予測」、「要所解明」、「方法立案」、「計画編成」と続く6つの局面で構成されています。いずれも局面に応じた「素材データ」を思いつくままに書き出すことから始まり、フォーマットを使って整理していくと、要約された文章や構造図が出来上がる、というしくみになっています。言ってみれば、比較的単純な作業で精度の高い計画書が作れる、というのがこの手法の特徴です。
 未来デザインが優れているもうひとつの点は、あらゆる分野の活動計画に対応でき、また、単発の事業にも、さらには中~長期ビジョンの策定にも使えるという、活用範囲の広さです。さらに、計画を実施する上での人的・予算的な条件や、計画づくりのプロセスまでを含めて考えることで、周囲の人も巻き込んだ実戦的な計画づくりが可能です。
 この手法の活用方法は、テキスト「まちづくりコーディネーター養成ブック マチダス」に詳しく書かれていますので、興味のある方は一度手にしてみてはいかがでしょう? 
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