「こんな時、どうするの?~企画・計画編」★「将来の見通しを立てたい」について★

 今回は、企画・計画編の中でも計画づくりのアウトライン、将来の見通しという角度から説明をしたいと思います。

 みなさんの組織には、「中(長)期ビジョン」、あるいは、「中(長)期計画」と呼ばれるものがありますでしょうか?
 一般的には、3~5年くらいを「中期」、10年くらいを「長期」と呼んでいますが、これらは、事業年度毎の計画とは別に、もう少し長い目で活動の方向性や成果目標を示した計画のことです。活動理念とは通常、とても高い理想を掲げていることが多いので、あまり具体的ではありません。中~長期ビジョン(計画)とは、そこに至るまでの道程をもう少し具体的かつ段階的に表したものとなります。

 こうした、中~長期ビジョンをつくる意義のひとつに、「目標を共有する」ということがあります。「○○年までに○○を達成しよう!」という目標がスタッフや仲間内で共有されれば、関わる人々の意識も高まりますし、また、そう念じて動けば自然と成果もそこに近づいてくるものです。同じ理念に向かって進むにしても、そこに至るまでの段階的な目標を掲げるか掲げないかで、組織の団結力は大きく違ってきます。また、目標をはっきりさせると、そこから具体的な作業が派生しますので、内部の役割分担もしやすくなるでしょう。

 目標を定めたら、当然、それが達成できたかどうかをふりかえる必要があります。達成できた時は、その成果を次にどう活かすのか、達成できなかった時は、どこに課題があるのか、そんなことをしっかりと議論して、全てを今後の活動の糧にすべきです。
 できればこの「ふりかえり」は、個々の事業が終わった後すぐに行うものと、毎年定期的(総会の前など)に行うものの2つを習慣化するとよいでしょう。ここで出てきた意見を整理して、自分たちの課題が何なのかを明らかにし、必要に応じて中~長期ビジョンにも反映していきましょう。


(にいがたNPO情報ネットhttp://www.nponiigata.jp

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