「こんな時、どうするの?~協働編」★ 「長い目で協働を進めたい」について★

 今回は、「長い目で協働を進めたい」というテーマをご紹介します。

 ある事業を行政や企業と連携して進めていたが、予算が切れると同時に関係が終わり、後には何も残らなかった・・・せっかく協働で何かを始めても、結果がこれではあまりにもったいない話です。金の切れ目が縁の切れ目、ではなく、時間も体力も費やして築いたその関係を、長い目で活かせるような協働をしたいところです。以下に挙げるのは、そんな風に協働を「次に活かす」ためのヒントです。

 よそと協働して行う事業を組み立てる際、予算ありきでそれを消化する様な計画を立ててしまうと、当初の予算が切れたとたんに活動が立ち行かなくなりがちです。「いくらあるからこう使おう」ではなく、まずはやりたい事を考え、その一部をこの予算で実現しよう、という順番で考えてみましょう。その方が格段に、後へと続くアイディアも出やすくなります。

 協働で行うその事業を、組織の中~長期ビジョンの中にしっかりと位置付けておきましょう。他の事業との関連や、その事業がどういう意味をもつステップなのかを意識しながら取り組むことで、様々な波及効果が生まれるはずです。

 協働事業では、直接のパートナーだけでなく、そこを通して新たな出会いもたくさん生まれます。たとえ事業が終了しても、そこでつながった人々を顧客リストに加えたり、定期的に情報をやりとりするなどして、その中から新たな展開を引き出す種を育てるように心がけましょう。

 協働事業のスタート時点において、その成果を次にどうやって活かすのかを、パートナーと共に話しあっておく、というのもおすすめです。少し先の方向性を共有することで、その事業自体もさらに充実したものになるはずです。


(にいがたNPO情報ネットhttp://www.nponiigata.jp

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