「こんな時、どうするの?~企画・計画編」★「アイディアを集めたい」について★

 今回は、運営の要の1つ「アイディアの集め方」についてふれたいと思います。

<小さな声を拾う>
 様々な人を巻き込んだ活動では、どうしても声の大きな人と小さな人の差が出てしまいます。大きな声の人の意見が悪いというわけではありませんが、小さな声の中にこそ、将来必要な変化のヒントが含まれているものです。企業の世界でも、お客様アンケートや、社長に直接意見や提案ができる制度をつくるなどして、こうした声を拾う工夫が見られますね。ましてや市民活動は、みんなが参加する権利を持っているのですから、小さな声もしっかりと集め、活動や組織運営に反映できる仕組みをつくりましょう。

<耳触りのよくない情報こそ宝物>
 全ての活動が必ずしも成功するわけではない中で、失敗した時の経験や内外からの苦情などの、「耳触りのよくない」情報をどのように扱っていますか? 過去のことはくよくよせず、前に進む!というのもひとつかもしれませんが、そういうマイナスの情報こそ、自分たちの課題を明らかにしてくれる大切な宝物なのです。眠らせるなんてもったいない!です。
できればそこから課題を見出し、しっかりと共有し、改善へ向けた行動へとつなげたいところです。

<情報を回す仕組み>
 ある特定の人のところにはたくさん情報があるけれど、他の人には何も回ってこない、ということで困ったことはありませんか?
 これは、情報を抱えているその人が悪いわけではなく、組織として情報を回す仕組み(ルール)ができていないところに問題があります。やみくもに共有すればよいというわけではなく、だれがどんな情報を利用できるとよいのかを整理して、情報共有の手段を工夫してみましょう。

<会議は新しい価値を生むところ>
 アイディアを形にする場のひとつが会議です。でも、せっかく会議を開いても、既に結論が決まっていたり、いつも同じ人の意見が採用されるのでは意味がありません。会議は参加者それぞれの考えを出し合い、そこから新しい価値を見出すために開くもの。ファシリテーターを置くなど進め方も工夫し、生産性の高い会議を心がけましょう。


(にいがたNPO情報ネットhttp://www.nponiigata.jp

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