「こんな時、どうするの?~人材編」★「担い手を育てたい」について★

 今回は、人材編として、担い手を育てることについてふれたいと思います。

 多くの市民活動のリーダーにとって、後継者の育成ほど頭を悩ませる問題はないかもしれません。理念を受け継ぎ、自ら動く人材をどのように育てればよいのか?これは、市民活動の永遠の課題です。
 理屈だけで説明をしたところで、理念は伝わりません。自らも率先して動き、現場で想いを伝えあうことを通して、理念の良き表現者であることがリーダーの役割です。担い手を育てる第1のステップは、考え方と同時に熱意を伝えることから始まります。

 活動の中で何らかの成功を収めた時は、そこに携わったスタッフの働きをきちんと評価し、活動の成果を広く共有しましょう。逆に何かに失敗した時は、その失敗は個人の失敗ではなく組織の失敗です。原因や課題を一緒になって考え、次への糧にしましょう。

 組織として何か物事を決める時、意思決定が一部の人間に集中していないでしょうか?常にだれかの決定を仰がなければならないようでは、その他のスタッフは指示を待つだけの人になってしまい、市民活動の原則である「自発性」も損なわれてしまいます。人は自分で考えて動き、その成果を実感することで成長します。
 組織としては意思決定における役割分担を考える中で、責任と権限を必ずセットにし、徐々に次世代にシフトしていくような体制を意識的にとるようにしましょう。そして一度任せたからには最後まで見守り、本人では解決できないようなことがあった時にはフォローするという懐の深さも必要です。


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