「こんな時、どうするの?~広報編」★ 「伝え方」について★

今回は、広報編として、「伝え方について」をご紹介します。

 自分たちの活動を、多くの人に伝えたいと思うのはなぜでしょう?それが自己満足でない限り、広報には何らかの目的があるはずです。多くの場合、情報を得た相手が、何らかの協力的な行動を起こしてくれることを期待する、というのが広報の主な目的ではないでしょうか。「協力的な行動」とは、例えば以下のようなものが挙げられます。
(広報の相手に期待することの例)
①ボランティアをしてほしい  
②寄付をしてほしい
③会員になってほしい  
④○○に参加してほしい
⑤周りに紹介してほしい  
⑥好意的に見守ってほしい

 こうして考えると、広報の相手は主に、まだ自分たちのことを知らなかったり、よく理解していない人々であることがわかります。つまり、広報とは「異質なだれかに理解と共感を求める行為」と言いかえることができそうです。
 普段何気なく使っている「PR」という言葉はPublic Relationsを略したものです。「広報」と同義的に使われますが、直訳すると「公的な信頼関係をつくること」ですから、上の解釈と比べてもなるほど!と思います。

 広報をするために考えるべきことは、実はたったの3つしかありません。それは、「何を伝えるのか」「だれに伝えるのか」「どうやって伝えるのか」です。実にシンプルですね!少し硬い言葉で言いかえると、「テーマとメッセージ」「対象」「媒体」となります。この3つが上手く噛み合えば、広報は成功する!ということです。

 広報活動をする際に、発信する情報には「量」と「質」という2つの側面がある、ということも理解しておくとよいでしょう。「量」とはそのまま、回数、枚数、告知先の数、長さなど、情報を発した「数」のことです。これに対して「質」とは言ってみれば「伝わりやすさ」のことです。どんなにいい活動をしていて、どんなにたくさん情報を流しても、質が高くないと伝えたいものは伝わりません。対象となる相手に合わせた情報の「質」は、伝達の効率と効果を上げる大事なポイントです。

 NPO法人には、法律で情報公開が義務付けられています。事業報告書や活動決算書、役員名簿などを所轄庁と自分たちの事務所で公開する、というものですが、近年は、これらをインターネットで積極的に公開する自治体やNPOも増えてきました。こうした作業は少々面倒なようにも思えますが、大事な広報の一部、と心得ましょう。
たとえNPO法人じゃなくても、自分たちの情報は積極的に公開することをおすすめします。見た人はきっと「がんばってるな」「きちんとやってるな」という好印象を持つことでしょう。ひょっとするとこれこそが、広報の第一歩と言えるかもしれません。


(にいがたNPO情報ネットhttp://www.nponiigata.jp

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