「こんな時、どうするの?~ボランティア編」★ 「ボランティアってなに?」について★

 今回は、ボランティアというものについて、その考え方にふれたいと思います。

「ボランティア」という言葉自体は、すでに社会に定着したと言えるのかと思います。
 しかし、「ボランティアに実際に参加している」「ボランティアグループを応援している」という人は、まだまだ少ないかもしれません。

 まずは、ボランティアとはどんなものであるか、その定義を一緒に確認していきたいと思います。
 ボランティアの定義は3つあります。

 1つ目は、自発性があることです。
 そもそも、ボランティアという言葉の語源volo(ウォロ)は「喜んで~する」というラテン語なのだそうです。
 また、英語のvolunteerには「自警団・志願兵・自生植物」という意味があり、現在のボランティアの意味は近世になって生まれてきたものです。
 この「自発性」という定義からすると「奉仕活動(仕える)」と「ボランティア活動(自発)」は厳密には違った活動であるということになります。

 2つ目は、社会性(公益性・公共性)があることです。
 公益とは、「不特定の人のための利益」のことを指します。
 公益の反対は、私益と言えますが、自分のためであったり、自分の所属するグループのためのにやる活動は、自発的であってもボランティアとは呼べないということです。親戚の家の庭を掃除してもボランティア活動とは言えないのです。ボランティア活動は、誰にとっても喜ばれることであることが大切です。

 そして、3つ目は、無償性があることです。
 つまり、対価としてお金をもらわない活動であることが大切です。
 しかし、ボランティア活動での「有償」と「無償」の間には、本質的に明快な線を引きにくい部分があります。例えば、「参加したボランティアで、交通費や食費のほかに、ユニフォームとして支給されたTシャツをもらった…」というケースでは?一般的には、実費弁償ということで、交通費、材料費、弁当代などをもらうことは無償の範囲と考えられています。
 上記の例は少しグレーな部分も含みますが、ユニフォームという備品についての実費弁償となるので「無償」と捉えられます。

 ボランティア自体の意味を正しく知ることで、「ボランティアをしてみたい!」という方のサポートをする際にも役立つのではないでしょうか。


(にいがたNPO情報ネットhttp://www.nponiigata.jp

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