「こんな時、どうするの?~広報編」★ 「伝わるメッセージをつくりたい」について★

 今回は、広報編第2弾として、 「伝わるメッセージをつくりたい」をご紹介します。

 ここで言う「メッセージ」とは、「相手に伝えたい自分たちのこと(想いや活動)」ということですね。当たり前ですが、自分たちがどういう集団で、どんなことを考え、どんなことをやっているのかということが整理されていなければ、相手に伝える文章も作れるはずがありません。
例えばイベントのチラシを作る時、そのイベントのことだけを考えて原稿を書いてしまいがちですが、その前に、自分たちの活動の理念はどこにあるのか、何に力を入れているのか、その中でそのイベントは何のために実施するのか、といった、「そもそも」の部分をしっかり把握した上で作り始めるとよいでしょう。メッセージにもぐっと説得力が増すはずです。
 また、「自分たちのこと」に関する基本的な事項は、スタッフの間で普段から共有しておけば、事業によって広報の担当者が違っても、常に自分たちの基本的なメッセージを、統一感をもって発信することができます。


 広報の対象の多くは、自分たちのことを知らない人たちや、よく理解していない人たちです。こういう相手に何かを伝える時「このくらいわかるだろう」という思い込みは禁物です。相手はとにかく「何も知らない」くらいに考え、難しい言葉は簡単な言葉に、自分たちの言葉は相手の言葉(相手が普段使っている言葉や関心を持ちそうな言葉)に置き換えて、メッセージを綴るよう心がけましょう。わかりやすさとは、「相手のわからなさ」を埋めることです。

 あれも伝えたい、これも伝えたいと思うのは人情ですが、あまり欲張ると返って伝えたい事の焦点がぼやけ、逆効果になってしまいます。できればポイントを絞り、簡潔にセンス良く伝えたいところです。でも、それってなかなか難しい・・・そんな時は、まずは伝えたいことを思いつくだけ書いてみましょう。その後、書いたものを思い切って削ったり要約したりしながら「本当に伝えたいこと」を残していくと、ぐっと研ぎ澄まされたメッセージになります。


(にいがたNPO情報ネットhttp://www.nponiigata.jp

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