「こんな時、どうするの?~伝え方編(1)」★ミスコミュニケーションを減らそう★

 よく、NPO向けにチラシの作り方を学ぶ講座がありますね。『参加者が集まる―』や『魅力的な―』などといった、まさに魅力的なタイトルを付けた講座も見受けられます。
 市民活動をしているなら、参加者や賛同者を多く得たいと思うのは当然。しかし、なかなかうまくいかない、との声が多いのも事実。なぜでしょう?

 たいていの場合、それは「デザインセンス」や「テクニック」の問題ではなく、伝えたい相手や内容が、「整理されていない」か、「手段(=媒体)と合っていない」と考えることができます。つまりはミスコミュニケーションである場合が多いのです。

 例えば、A4の用紙いっぱいに文字が綴られたチラシ。

 これが、「読み物好きな人たちに、ぜひ読んでほしい」との意図で作られたのであれば理解できます。
 ただこれが、催し物の開催案内だったら、「整理されていない」状態だと言えます。『いつ、どこで、どんな対象に向けて、何が行われるのか』といった肝心な情報は、「読むもの」ではなく、「見るもの」を意識して作るのが望ましいからです。

 さらに、伝えたい相手が「子育て中のお母さん」だった場合、忙しいお母さんはスルーする確率が高い、或いはたとえ手に取ったとしても、途中で読むのをやめてしまうことだって考えられます。想像したいのは「お母さんは忙しい」「でも携帯のメールはよく使う」「同世代の子どもを持つお母さんたちとのネットワークが強い」ということなど。それなら、手段は携帯のショートメールやTwitterで端的に伝えたほうが、効果が高いかもしれません。

 今、伝える手段は多様化しています。チラシやパンフレットの紙媒体も、名刺サイズからありますし、ブログやfacebook、Twitterなども、情報を拡散する方法として欠くことのできないアイテムとなりました。
 相手と手段を選び、且つ伝えたいことを整理して、伝わるように伝えたいものです。
 「センスがない」「テクニックがない」と諦める必要はありません。ぜひ磨きましょう。「磨き方」が分からない方には、「情報発信講座」をお勧めします。「伝える・伝わる」という、きっと普段の生活にも役立つコミュニケーション術が学べると思いますよ。

~NPO・地域づくり団体のための組織運営講座<実務力アップ編>~
情報発信講座(長岡市)
 日時:9/9(日)13:30~16:30(ながおか市民協働センター 会議室)
 〆切:9/3(月)
 定員:50名
 講師:マエキタミヤコさん(サステナ代表  http://www.sustena.org/


(にいがたNPO情報ネットhttp://www.nponiigata.jp

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